スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ナナ

現代社会の先触れであると言われる19世紀のパリ。
共和国と独裁制、革命、経済発展、万国博覧会とキラキラと輝きながら
発展しつつある世紀末パリの片隅で根なし草になった人びとがたむろする。
第二帝政期の娯楽の王といわれたオペレッタの創始者オッフェンバック

そんなパリを背景に貧しい階級から貴族への「復讐心」が主人公ナナ
豊満な体からムンムンと漂ってくる濃厚小説と言えばよいか・・・
後半部分に入るとそこに「女から男への復讐」まで加わった感が満載だ。

ナナ (新潮文庫)ナナ (新潮文庫)
(2006/12/20)
ゾラ

商品詳細を見る


ナナのモデルと言われる第二帝政期の高級娼婦ブランシュ・ダンティニー
作者のエミール・ゾラは実際には会っていないらしいが、
当時こんな放蕩の限りを尽したケタ違いの享楽がパリにはあったのだろう。
その享楽のなかで人間が徐々に堕ちてゆく様を見事に描いている作品だ。

Penitent_Magdalene_Baudry.jpg

antigny_blanche_d_02.jpg

(『ナナ』のモデルと言われているブランシュ・ダンティニー)

また画家マネルノワールも、こうした娼婦たちにインスピレーションを得て
女たちを描いている。

451px-Edouard_Manet_037.jpg
(マネの『ナナ』1877年)

このマネの絵は、当時の高級娼婦を描いた、というよりも
表情,しぐさ,アクセサリー,ドレス…,すべてが洗練されて嫌らしくなく、
ファッション雑誌の1頁のような感じを受ける。

480px-Pierre-Auguste_Renoir_023.jpg
(ルノワール『桟敷席』1874年)

当時の女性が最も華やかに映える場所のひとつであった劇場の桟敷席
そこで思いっきりお洒落をして人々の注目を集めるのが、高級娼婦の役目でもあった。
隣の男はオペラグラスで、また別の美しい女を眺めているのかもしれない。
女性の大きく開いたデコルテに何連ものネックレス、
そしてプレゼントされたであろう薔薇の花がさりげなく美しい胸元を
飾っている。
そんな第二帝政期の日常・・・

男を破滅させ、自らも短い命を燃やし尽すファム・ファタル
これぞフランス文学の醍醐味。
ナナのモデルのブランシュ・ダンティニーも小説さながらの
32歳という若さで亡くなった。

スポンサーサイト

テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マティルデ

Author:マティルデ

最新記事
カテゴリ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。